2022-01-11
不動産を所有している場合、相続について頭を悩ませることも多いのではないでしょうか。
不動産が空き家になると管理の手間もかかるため、相続人の負担とならないように、終活で対策を考えておくことがおすすめです。
そこで今回は、終活で不動産相続について考える際の参考となるように、「不動産が空き家となった場合に必要な管理」や「管理を怠ると発生するかもしれないデメリット」をご説明します。
空き家にしないための対策も併せてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
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目次
終活とは、人生の終わりに向けておこなう準備のことです。
終活には、以下のようなさまざまな活動があります。
このような終活は、「相続人や親族などの負担をできるだけ減らしたい」との思いでおこなう方も多くいらっしゃいます。
また、終活でいろいろな準備をしておくとご自分も安心できるため、老後の生活を心穏やかに送るためにも有効な活動だといえるでしょう。
さて、幅広い活動内容がある終活のなかでも、とくに考えておきたいことは「不動産の相続について」です。
なぜなら、不動産は現金のようにピッタリと分けられる財産ではないため、相続の際にしばしばトラブルの原因となるからです。
そしてもう一つ、終活では「不動産が空き家になる可能性」についても考えておく必要があります。
その理由は、空き家の管理には手間や費用がかかるので、相続人の負担になるかもしれないからです。
さらに、管理を怠るとさまざまな問題やデメリットが発生してしまうかもしれません。
では、問題を発生させないためには、具体的にどのような管理が必要なのでしょうか。
だれも住んでいない空き家は、老朽化が進みやすいものです。
ですから、老朽化をなるべく遅らせるためにも、以下のような管理は大切です。
湿気は家が腐る原因にもなるため、換気は大切です。
窓を開けるだけではなく、押し入れやクローゼットなど、湿気がこもりやすい場所もしっかりと換気しましょう。
通水は水道管のサビ防止や、下水管から伝わる悪臭を防ぐためにおこないます。
水の出方や色なども確認しながら、1分ほど水を出しっぱなしにしましょう。
また、空き家にもほこりがたまるので、掃除も必要です。
とくに庭がある場合は、木の枝や雑草を放置していると茂ってしまい、近隣トラブルになる可能性もあるので注意しましょう。
そして、空き家の状態をチェックすることも大切です。
雨漏りやカビが発生していると、その部分から傷みやすいので気を付けましょう。
空き家管理の必要性がわかっても、遠方にある不動産を相続した場合など、管理に出向くのが難しいこともあるでしょう。
そのような場合の対策としては、管理会社への委託がおすすめです。
管理の手間を減らせるほか、空き家までの移動時間なども不要になるので、忙しい方にも向いています。
ただし、管理の内容に応じて費用が発生するため、維持費の増加には注意が必要です。
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空き家の管理には、手間・時間・費用などがかかることがわかりました。
そのため、なかには管理せずに放置されている空き家もあるようです。
ただ、先述したように、空き家の放置はさまざまな問題やデメリットの発生につながる可能性があるので注意が必要です。
では、具体的にどのような問題やデメリットが発生してしまうのでしょうか。
空き家をきちんと管理していないと、以下のような問題やデメリットが発生するかもしれません。
「いつか住むかもしれない」と思って空き家を残していても、管理していないと老朽化が進み、住めない状態になってしまうかもしれません。
また、庭の雑草が茂っているなど、見るからに空き家とわかる状態のまま放置していると、さまざまな犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
そして、空き家に起因する事故が起きた場合は、所有者が責任を負わなくてはなりません。
たとえば、建物や塀の崩壊によって他人にケガをさせてしまうと、責任を追及されるので注意しましょう。
さらに、特定空き家に指定されると、さまざまなデメリットが生じてしまいます。
空き家が以下のような状態にあると、「特定空き家」に指定される可能性があります。
空き家をきちんと管理していないと、これらの状態に該当してしまい、特定空き家に指定されてしまうかもしれません。
すると、「固定資産税の優遇措置を受けられない」「最終的には行政代執行によって取り壊される可能性もある」などのデメリットが生じてしまいます。
そのような事態を避けるためにも、空き家を所有する際は、管理をしっかりとおこなうことが大切なのです。
終活で不動産の相続について考えるときは、これらの点も踏まえながら検討しましょう。
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空き家を解体すると、管理の手間を大幅に減らせます。
けれども、建物のない土地には固定資産税の優遇措置がないため、空き家があるときよりも税金の支払いが増える点に注意しましょう。
また、賃貸物件として貸し出す対策では、賃料が入るので収入を得られます。
ただしこの場合は、賃貸するためにリフォームが必要かもしれないことや、賃貸物件としての管理が必要となることがネックになるかもしれません。
そこで検討をおすすめしたい対策が、不動産の売却です。
相続が発生する前に不動産を売却して現金化すると、相続時のトラブル防止にもつながるでしょう。
さらに、将来空き家が相続人の負担になることも防げます。
ただ、終活の時点では売却を決断しかねることもあるでしょう。
その場合は、空き家になってから売却を検討しても問題ありません。
弊社は空き家の売却に特化した不動産会社ですので、空き家の処遇にお困りになった際は、ぜひご相談ください。
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空き家にはきちんとした管理が必要なので、できない場合は手放すことも一つの対処法です。
相続財産に不動産がある場合は、終活において売却などの対策も検討してみましょう。
「今すぐ売却すると、住む場所に困ってしまう」という方は、将来空き家となった際に有効な対策について、相続人へ伝えておくと良いかもしれません。
(株)リレーションシップは、空き家の売却に特化した不動産会社です。
空き家に関するお悩みなどがございましたら、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。
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